中国語は、大きく分けて以下の7つ
の方言があります:
北方語(官話方言): 古
くから中国の政治・文化の中心地で使われており、北京語がこれに含まれます。中国国内で最も多く使用されている方言で、約9億人が
話します。
湘語: 長沙語が
これに含まれ、四川料理で有名な四川省や広東省広西チワン自治区北部で話されています。
呉語: 上海語が
これに含まれ、上海はアジアの金融の中心や多国籍企業の中国進出の拠点として重要です。
閩語(びんご): 福
建省、広東省東部および西南部、海南省、浙江省南部で話されています。台湾語はここから派生しています。
贛語(かんご): 江
西語・南昌語ともいい、江西省中部・北部、湖南省東南部、安徽省・湖北省の一部で話されています。
粤語(えつご): 広
東語がこれに当てはまり、香港やマレーシア、マカオでも使用されています。在外華僑の多くが広東語を話します。
客家語(はっかご): 漢
民族の客家人が使う言葉で、閩語や南方方言に近いとされています。
また、中国語の文字は2つ
の種類があります
簡体字: 現在中
国で通用している漢字で、筆画が極めて簡略化されています。公式文書などは簡体字で書かれています。
繁体字: 中国の台湾、香港、マカオでは伝統的な繁体字が使われており、日本の漢字に近いとされています。
中国語の発音は約400種
類あり、4つの音程の上げ下げを組み合わせると約1300種
類の音があります. この多様性を理解しながら、中国語を効率的に学ぶためには、発音、単語、文法をバランスよく学ぶことが大切で
す。
簡体字:
簡体字は、中国の正字として正式に採用されてからまだ半世紀しか経っていません。1950年代に中国で制定され、従来の漢字を簡略化した字体体系です。簡体字は通称・俗称であり、正式には簡化字または規範字と
呼ばれています。中国大陸のほか、シンガポールやマレーシアでも採用されています。簡体字の成立に際しては、複雑な漢字を簡略化するために、楷書化した草書の要素を多く取り入れ、画数の少ない
部品に置き換える手法が多く使われています。この文字改革は、国語の普及と効率的な学習を目指しています。
繁体字:
繁体字(繁體字)は、中国語において、系統的な簡略化を経ていない漢字の字体を指します。特に中国の一連の
「文字改革」政策による簡体字(簡化字)との対比によりこう呼ばれます。繁体字は主に台湾のほか、香港・マカオで使用され、中華圏外の華人コミュニティで
も見られます。日本でいう「旧字体」に近いが同じではありません。繁体字による中国語の表記体系を中国語で繁體中文、日本では繁体字中国語、伝統的中国語
(英語からの直訳)などと呼びます。文字・表記体系とも繁體、正體と略称されることがあります。英語では一般的に繁体字をTraditional
Chinese Characters、表記体系をTraditional Chineseと呼びます。漢字圏にも伝統字という呼び方があります。
繁体字と簡体字の関係は、日本の漢字における「明治以来行われてきた活字の字体」(旧字体)と当用漢字以後の
「現代の通用字体」(新字体)との関係にほぼ相当します。ただし、繁体字は台湾や香港などでは現在も標準的な字体として一般的に使われています。
繁体字の美しさや歴史的背景は、言語と文化の多様性を感じさせてくれますね。
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